証拠集めのチャンスを逃さない
証拠を集めるチャンスはその場かぎりの場合もあります。たとえば、相手方が不倫を認める話をしたとしても、音声は自然に残るわけではありません。後になって「そんな話をしたこともない」と言葉をひるがえされたり、「不倫なんかしていない」とまでしらばっくれられることも考えられます。その場合、証拠がなければ、裁判所にはわからないことなので、不倫があった事実は認められにくくなります。こうした事態を避けるために、その場で会話を録音しておくことが重要です。録音以外にも、日記に書いておくことや友人や知人にメールなどを送っておき、それを証拠とする方法もあります。また、メールやLINEの文面は見つけたらすぐに写真などを撮って保存しておきます。消されてしまったり、どこかに埋没してわからなくなってしまうことがよくあるからです。DVでケガをした場合には、ケガをした直後に、写真を撮ったり、病院で診断書をもらうことをおすすめします。ケガが治ってしまうと証拠がなくなってしまうからです。また、写真を撮る際には、ケガと自分の顔などが一緒に写り込むようにしなければなりません。誰がケガをしたのかわからない写真では証拠にならないからです。さらに、写真を撮影する場合、撮影した日付がわかるように、たとえば、その日の新聞と一緒に撮るなどしておくとよいでしょう。このように、証拠を集めるチャンスは少ないことも多いので、時期やタイミングは逃さないようにしましょう。そして、保存するという意識を常にもつようにしてください。